人生100年、 多世代共生コミュニティの実践!

高齢期を自分らしく豊かに「生ききる」ための「参加型」コミュニティ、〈那須まちづくり広場〉(栃木県那須町)を見学しました。(9月27日)

旧校庭に建った住居

2017年に旧朝日小学校を那須町から借り、創設者達が4千万円の私費を出し合い校舎の一部を改修して、2018年にカフェ、マルシェなどをオープン。翌年には国交省の補助金2億3千万円を得て、旧校舎内を自然食品店、ギャラリー、ゲストハウス、賃貸セーフティネット住宅などに改装、プールを改修して高齢者シェアハウスを開設。その後、校庭には自立する60歳以上の方向けのサ高住(一部2階建て)81戸の住居群を作っています。2021年10月には「フレグランスフリー宣言」をし、施設内の健康で快適な暮らしや労働環境を支援しています。

少子高齢化の時代に、高齢者を中心に、様々な年代の利用者がお互いに支え合い、暮らし「多世代共生型コミュニティ」を目指します。これは、町田でも学校跡地活用のプランとして実現できるのではないでしょうか。わたしも52歳。自分の人生を自分らしく「生ききるために、価値観を共有できる仲間と一緒に本気で考え始めたいと思います。

心理カウンセラー内田良子さんの講演会「こどもが一歩を踏み出すとき」

内田良子さんと

病院や保健所の心理相談員として、ラジオの電話相談で、子育て本の編集人として、またご自身が主宰する相談室でと、50年以上子どもの声を聞き続けている内田さんは、「子どもには休む権利がある。いじめや不登校を解決するには、管理や競争ばかりの学校を変えるべき」と言います。

「体と心を休め、命を守るため、不登校を周りの大人は全力で保障すること。ゲームやマンガなどに夢中になり、心の内面と向き合うことで実力をつけていくので、親は自分の生活のリズムを崩さず、静観すること。子どもから言葉が出たときには、手を止めて耳を傾ける、それだけ」。なかなか難しいですが……。

2009年の全国子ども交流合宿「ぱおぱお」参加者による、『不登校の子どもの権利宣言』があります。安心して休む権利、プライバシーの権利などが書かれています。不登校という体を張った意見表明行動を真剣に受け止め、学校・教育の在り方を子どもたちに合ったものに変えていくことが、わたしたち大人の役目なのだと、つくづく思うところです。