グリーンインフラのまちづくりへ

9月議会の一般質問でグリーンインフラについて取り上げました

グリーンインフラとは、雨庭や街路樹、屋上・壁面緑化、コミュニティガーデンなど、生物多様性の保全、温室効果ガスの削減、暑熱対策、雨水貯留、防災・減災、さらにはコミュニティ形成や不動産価値の向上など、様々な課題解決方法の一つで、持続可能な地域づくりの取組のことです。

国土交通省は2025年に「グリーンインフラ推進戦略2030」を策定して、グリーンインフラの活用が当たり前の社会の実現を図り、2050年に向けては「自然共生社会」の実現を目指すとしています。町田市の取組としては、ひとえに保全緑地を増やすという答えでした。これはこれで良いとしても、まちづくりにはもっと具体的に踏み込んだ取組を進めて欲しいところです。

樹冠被覆率とは 

都市の樹木のなかでも街路樹等の高木は、熱ストレスや健康リスク低減、心理的ストレスの軽減など、わたしたちに継続的な価値をもたらす資産として捉えるべきであり、樹冠被覆率(上空から見たときに、木の枝葉(樹冠)が地面をどれくらい被っているかを示す割合)を都市づくりの指標として使うことを提案しました。

ちなみに、東京の樹冠被覆率は7.3%で、10年前に比べて2割も減っているのです。海外では、オスロ約33%、バンクーバー約32%。シアトルは約28%、ロンドンは約21%、ニューヨークは約23%ですが、今後30%に上げていこうとしています。

有機土木とは

今回質問するにあたり、「有機土木」という昔ながらの土や石などを使った土木工事のやり方も知りました。世田谷区の等々力渓谷では、集中豪雨による斜面崩落、倒木がありました。対応として、ただ抜根して法面(のりめん)を固めるのではなく、木や地中の状態をみて焼杭を打ち込み、石や落ち葉、木、炭などをすき込む施工を実施。こうしたことによって土中に空気や水の流れが生まれ、生態系全体が健康に戻りつつあります。

自然や緑があるっていいよね、という感覚的なことではなく、樹木や草地、斜面地や土、土中環境がどういう役割を果たしているのか、真剣に考える必要があると感じています。台風による土砂災害、浸水被害をみても、今までのコンクリートやアスファルト主体の「グレーインフラ」で抑え込むのではなく、自然の力を借り、活かす方法を見出す必要があるのは明らかではないでしょうか。

 

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次