この夏の読書と映画鑑賞 感想文!

書籍 『街路樹は問いかける』 温暖化にまけない〈緑〉のインフラ

藤井英二郎、海老澤清也、當内 匡、水眞洋子 著/岩波ブックレット

この本が出版されたのは、2021年。それから5年後の今、温暖化などという言葉ではすまされない「酷暑日」という表現まで出てくるほどの地球沸騰化の夏。「東京の樹冠被覆率(上空から見たときに、木の枝葉(樹冠)が地面をどれくらい被っているかを示す割合)は、世界の都市と比べてものすごく小さい」とラジオで耳にしてから、気になり出合ったのがこの本です。米・独・仏、そして国内の現状の紹介、再生のための提言もあります。都市における街路樹の役割に気付かされ、読後には、道路や公園の木々が今までとは違って見えますよ。

映画 『ビッグ・チキン:ファストフード業界の不都合な真実』

リアナ・スチュアート監督/ネットフリックス配信

これはまた大変なもの観てしまいました。イギリスのコメディアン、モーが大好きなフライドチキンを1日3食28日間食べ続けるというドキュメンタリー。美味しく楽しく始まり、フライドチキン発祥のアメリカにも渡ります。もともとアメリカ南部の黒人奴隷にされた人々の食べ物だったフライドチキンは、KFCによって大々的に広がり、それが大量消費市場の始まりです。ファストフード店はあっても生鮮食品店が無いという貧困地域の家族を取材したり、大手チェーンの養鶏場に潜入する市民団体に同行したり、専門家にやみつきスパイス(?)の秘密を聞いたりするうちに・・・。7月にゲノム編集の話を聞いたあとに、また大きなパンチを食らいました。

公式サイトhttps://www.netflix.com/jp/title/81920949

映画 『左利きの少女』   ツォウ・シーチン監督/劇場映画

登場人物は、シングルマザーと20歳くらいのお姉ちゃんと5歳の女の子。「左手は悪魔の手」だから使うな、とは左利きに対する偏見ゴリゴリのおじいちゃんからの言葉。現代の台北が舞台ですが、そういえばうちの左利きの娘に義父も何か言っていたような記憶もあります。女であることや、若い女ということで受ける傷や生きにくさは、日本と同じような状況。それでも、台北の夜市のごちゃごちゃキラキラした感じやそこに暮らす人々の温かさ、したたかさには前向きな未来も見えます。登場人物はわたしかもしれないし、隣にいるかもしれない。連帯して戦うよ、一緒に強く生きぬいていこう、と声をかけ合いたくなる、そんな映画です。

公式サイトhttps://cinema.starcat.co.jp/left-handed-girl/

 

 

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